松庵着物は染めが素敵ですが希望の物
が手に入らないみたいですね。

京都に憧れて修学旅行で初めて神社、仏閣を訪れたが、なにせ少年である。
なんやかんやと心は躍るが、まともに見学などしていない。
東寺の伽藍配置に驚愕し、清水の舞台の大きさに驚き、
宿の枕投げに興じた。神も仏も入る隙間のない青春期である。

日本らしいですね、と言われる京都であるが芸道など知らぬものは
祇園をソトから眺め、なんとか老舗の会席料理をつまみ日本酒に舌鼓を打ち、
芸技の着物の擦れを聞きていい気なものである。

日本語それも古典からと久しぶりに古典を読みながら和漢混淆文を
味わうことも旅のよさと思いながら、現代語に洗脳されたことで
調子が整わない。

なんとも、諳んじていた和歌もどこえやら・・・。
ヤマヤマさんが推薦していた橋本治の「これで古典がわかる」「ちゃんと話す敬語の本」
など、幾冊かの橋本日本語論を通読した。
日本は漢字、カタカナ、平仮名を使い分ける文化であるが、そもそも
言語のなかった国であるという。朝鮮半島から中国の漢学を輸入し、男は漢字
それも公用語、女子は万葉仮名、ひらがなであった。
教養があることは漢学を修めることであり、女子は漢を読めることは今でいえば野暮
であり、婚期を逃す恐れもあったという。